TICE(タイス)コーチングとは


 ここでは、私が行なっているコーチングのベースとなっている、TICEコーチングの紹介をしたいと思います。


 TICEコーチングの正式名称

 TICEコーチングの正式名称は、「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング」です。
 パフォーマンスを高めるため、強化するためのコーチングという意味です。

 また、TICE(タイス)とは、創始者Louis Tice(ルー・タイス)の名前のことです。

「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング」では長いので、本サイトでは、基本的に「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング」は「TICEコーチング」、「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチ」は「TICEコーチ」と表記しています。


 TICEコーチングとは

 TICEコーチングは、ルー・タイスがつくった認知科学に基づくコーチングプログラムで、自己実現のためのものです。

 人間が高いパフォーマンスをし、自己実現をするためには、正しいマインドの使い方をする(自己実現のために必要なマインドの使い方をする)必要があることが、認知科学で分かっています。

 そこで、TICEコーチングでは、その知識と技術を使い、クライアントが、正しいマインドの使い方をするように働きかけます。

 例えば、「正しいゴール設定」「ゴール達成のプロセスの構築」「自己変革」「心理的盲点を見つけて外す」「ゴール達成を妨げている信念を見つけ、ゴール達成につながる信念に変える」等をするように働きかけます。

 その結果、クライアントは、自分のマインドを正しく使うようになるので、自己実現ができるようになります。


 TICEコーチの役割の本質は、コンサルタントやスポーツにおけるコーチのように、知識や技術を教えることではありません。クライアントが、正しいマインドの使い方をするようにすることです。


 自己実現をするためには、正しいマインドの使い方をする必要があることが、認知科学で分かっています。

 そのため、その理論をベースとしたTICEコーチングは、全ての人に有効だと言えます。

 年齢、性別、職業、その他一切を問わず、全ての人の自己実現に効果があります。

 TICEコーチングは、人間の可能性や隠れた能力を最大限に発揮させるために役立つ、非常に強力な理論です。


 ルー・タイスとは

 ルー・タイスは、若い頃、高校でアメリカン・フットボールのチームの監督をしていました。

 あるとき、彼は「選手のマインドの使い方」と「その選手のパフォーマンス」には関係性があることに気付きました。

 選手が「正しいマインドの使い方」をすれば、素晴らしいパフォーマンスができ、「間違ったマインドの使い方」をすれば、実力が十分に発揮されないということに気付いたのです。

 そこで、彼は、素晴らしいパフォーマンスをし、素晴らしい結果を出すために必要なマインドの使い方を、研究するようになりました。

 そして、導き出した「正しいマインドの使い方」を選手たちに教えました。

 すると、多くの選手が素晴らしいパフォーマンスをするようになり、チームも、素晴らしい結果を出すようになりました。


 ルー・タイスは、このような経験則から得たやり方をさらに発展させるために、全米から有名な心理学者を集め、彼らのアドバイスを受け、その方法論を認知科学に基づいた、科学的根拠のあるものへと発展させました。

 彼は、さらに、そのプログラムを発展させるために、苫米地英人博士に協力を求めました。

 苫米地博士は、コンピューターサイエンスの世界で全米トップを走り続けるカーネギーメロン大学で、計算言語学の分野で全米4人目、日本人初の博士号を取得した認知科学者で、人工知能を含めた認知科学の分野を30年以上も研究しています。

 ルー・タイスは、その検証結果を自身のプログラムに取り入れたのです。


 このようにして完成したルー・タイスのプログラムは、米国トップ大企業であるフォーチュン500社の60%以上の企業、英国ではフィナンシャル・タイムズ誌100社の30%以上の企業、その他、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察、多くの大学、高校、中学等の教育機関にも導入され、着実な成果を上げています。

 苫米地博士との共同プログラムであるTPIEや子供向けのコーチングプログラムであるPX2は、全世界で3300万人が受講し、特にPX2は世界各国で行政機関から認可された教育プログラムとして導入されています。

 スポーツ界においても、アメリカ・オリンピックチームや中国のオリンピック委員会がシステムの導入を図るなど、世界各国のプロのスポーツ選手の強化の面でも多くの実績があります。

 タイガー・ウッズの父親も、ルー・タイスのプログラムの受講者であり、その教えを受けたタイガー・ウッズは、ゴルフ界の頂点に君臨しました。

 また、オリンピック米国水泳選手のマイケル・フェルプスは、オリンピックで金メダル23個(2018年時点)の歴代1位の結果を出していますが、彼は、10代からこのプログラムを活用しています。

 このように、TICEコーチングは、世界規模での実績があるのです。

 人間が高いパフォーマンスをし、自己実現をする(望む結果を出す)ためには、正しいマインドの使い方をする必要があるため、そのような働きかけをするTICEコーチングは、ビジネス、スポーツ、社会活動、その他分野を問わず、また、年齢、性別、人種を問わず、全ての人に効果があるのです。


 今では様々な手法や方法論が「コーチング」という名前で呼ばれていますが、このような意味でのコーチングは、40年以上前に、ルー・タイスがつくったものです。

 世の中にあるほとんど全ての「コーチング」は、ルー・タイスの影響下にあると言っても過言ではありません。


 TICEコーチングの重要な考え1 RASを有効に活用する

 RASとは、Reticular Activating System(レティキュラー アクティベイティング システム)の略で、日本語で言うと網様体賦活系のことです。

 自己実現、目標達成をするためには、このRASを有効に活用することが、とても重要になります。


 RASは、すべての人に備わっている機能で、その人にとって重要な情報は認識し、重要でない情報は認識しないように機能しています。


 例えば、3人の人が、同じ通りを一緒に歩いているとします。

 1人は、ファッションに関心がある人、もう1人は、美味しいものを食べるのが好きな人、もう1人は、引っ越しを考えている人です。

 ファッションに関心がある人は、自然と周囲の人の服装や服屋等、ファッションに関するものを認識します。

 美味しいものを食べるのが好きな人は、自然と美味しいものを提供していそうな飲食店を認識します。

 引っ越しを考えている人は、自然と不動産屋や物件情報の広告、チラシを認識します。


 ファッションに関心がある人は、美味しいものを食べるのが好きな人ほど、飲食店を認識しませんし、引っ越しを考えている人ほど、不動産屋や物件情報の広告、チラシを認識しません。

 美味しいものを食べるのが好きな人は、ファッションに関心がある人ほど、ファッションに関するものを認識しませんし、引っ越しを考えている人ほど、不動産屋や物件情報の広告、チラシを認識しません。

 引っ越しを考えている人も同じです。

 同じ通りを歩いているのですから、視界に入る風景はまったく同じです。ですが、それぞれにとって重要なものが違うので、それぞれが認識するものは違うのです。


 これは、RASの機能によって、そうなっているのです。

 RASは、その人にとって重要な情報は認識し、重要でない情報は認識しないように機能しています。

 そのため、このようなことが起こるのです。


 人間は、常に、五感を通じて様々な情報に接していますが、接している全ての情報を認識しているわけではありません。

 生存に関わること、関心があること、生活に必要なこと等、その人にとって重要な情報は認識し、重要でない情報は認識していないのです。


 そのため、重要なものが変われば、自然と、その人が認識するものは変わります。

 車に関心がない人でも、車を買うことを決めると、すれ違う車のデザインや道路沿いにある車屋を認識するようになります。

 場合によっては、「こんなところに車屋あったっけ?」というように、以前からそこにあったけど認識していなかった車屋を認識するようになります。

 また、ネクタイに関心がない人でも、プレゼント等でネクタイを買う必要性が生まれると、周囲の人のネクタイのデザインを細かく認識するようになります。

 また、健康食品に関心がない人でも、それに関心を持つようになると、意外と身近なところに、有機野菜を販売している店があることや、健康食品を購入している人がいることに気づきます。


 このように、全ての人は、RASの働きによって、自分にとって重要なものは認識し、重要でないものは認識していませんし、また、重要なものが変われば、新たに重要になったものは認識し、重要でなくなったものは、認識しないようになるのです。


 このようなRASが全ての人に備わっているので、TICEコーチングでは、このRASを有効に活用します。

 つまり、ゴール設定(目的の設定)をとても重要なものと考え、しっかり行ないます。


 ゴールを設定すると、ゴール達成に関することが、その人にとって重要なものになります。

 そのため、その人は、RASの働きによって、自然とゴール達成に関する情報を認識するようになります。

 必要なスキル、必要な人脈、達成方法、その他様々なゴール達成に関する情報を、無意識のレベルで認識するようになるのです。

 その結果、ゴール達成が、大きく前進することになるのです。


 これを読んでいるあなたには、何かしら実現させたいことがあると思います。

 もし、そうであるなら、それをゴール(目的)に設定してください。

 正しくゴール設定ができれば、それに関することが、あなたにとって重要なことになります。

 そして、それが重要なことになるので、RASの働きによって、あなたは自然と、それに関する情報を認識するようになります。

 そして、その結果、そのゴール達成が、大きく前進することになるのです。


 自己実現をする上で、RASを有効に活用することは、とても重要です。

 人間にRASが備わっている以上、RASを有効に活用できなければ、自己実現は難しくなります。

 逆に、RASを有効に活用できれば、自己実現は、大きく前進することになるのです。


 TICEコーチングの重要な考え2 ホメオスタシスを有効に活用する

 すべての人には、ホメオスタシスという機能が備わっています。

 自己実現をするためには、このホメオスタシスを有効に活用することも、とても重要です。


 ホメオスタシス(恒常性維持機能)は、全ての人に備わっている機能で、体の状態を一定に保つために機能しています。

 例えば、運動して体内の酸素の量が減ると、意識しなくても呼吸が速まり、酸素をたくさん吸収します。体温が上がると、体温を一定に保つために、無意識のうちに汗が出ます。軽い怪我なら放っておいても治ります。エネルギーが減ると、エネルギーを得るために空腹を感じます。体力が消耗すると、体力を回復するために自然と眠たくなります。

 これらはすべて、ホメオスタシスの働きによるものです。
 ホメオスタシスが、体の状態を一定に保とうと機能しているために起きている現象なのです。
 このようなホメオスタシスが、全ての人に備わっているのです。


 このホメオスタシスですが、人間のホメオスタシスは、体の状態を一定に保とうとするだけでなく、自己イメージを保つためにも機能しています。

 全ての人は、「自分はこういう人間である」という、自己イメージ(自分のイメージ)を持っています。

 身体的なこと、性格、長所短所、向き不向き、得意不得意、習慣、くせ、人との接し方、立ち居振る舞い、社会的地位、自分の価値、健康状態、将来性、その他様々なことについて、「自分はこういう人間である」という自己イメージを持っています。たとえ意識していなくても、必ず持っています。

 人間のホメオスタシスは、この自己イメージを保つためにも機能しているのです。


 ですから、例えば、「自分は、テストで60点を取るのが普通である」という自己イメージを持っている人は、60点より低い点を取ると、「もっと勉強しなければ」という感覚になり、60点前後を維持できるように勉強し、実際に60点前後を維持します。

 これは、ホメオスタシスが、「テストで60点を取るのが普通である」という自己イメージを維持するために機能しているため、そうなっているのです。

 意識的に「60点を取ろう」と考える前に、ホメオスタシスが、「テストで60点を取るのが普通である」という自己イメージを維持するために機能し、その結果、「もっと勉強しなければ」という感覚になっているのです。


 ホメオスタシスの面白いところは、60点より高い点を取ったときも、「テストで60点を取るのが普通である」という自己イメージを維持するために機能するところです。

 60点より高い点を取ったとしても、ホメオスタシスの働きによって、次回は無意識のうちに「あまり勉強をしない」等の行動をし、テストで60点くらいを取ってしまうのです。


 このように、ホメオスタシスは、自己イメージを維持するためにも機能しているのですが、正確に言うと、臨場感が高い自己イメージを維持するために機能しています。

 相反する複数の自己イメージを持っている場合、ホメオスタシスは、それぞれに同じように機能するのではなく、その中で最も臨場感の高い自己イメージを維持するように機能します。

 例えば、「テストで60点を取るのが、自分にとっては普通である」「テストで80点を取るのが、自分にとっては普通である」という2つの考え(自己イメージ)を持っている場合、より臨場感の高い方を維持するように機能します。

「自分は集中するのが苦手かもしれない」、いや「自分は集中するのが得意かもしれない」という2つの考え(自己イメージ)を持っている場合も、「自分は、せいぜい年収500万円を稼げる程度だ」、いや「自分は年収5000万円稼げる人間だ」という2つの考え(自己イメージ)を持っている場合も、より臨場感の高い方を維持するように機能します。


 このようなホメオスタシスが、全ての人に備わっているので、ホメオスタシスを有効に活用すれば、苦労することなく、自分を「理想の状態」に変えることができます。

 なぜなら、「理想の自分」を具体的に描きだし、その臨場感を高めれば、ホメオスタシスが、その状態を維持するために機能するからです。

「理想の自分」の臨場感が高まると、それが実現できていない現状に満足できなくなり、居心地が悪くなり、納得ができなくなります。

 また、「理想の自分」になる方法を、自然と認識するようになります。

 そのため、必要以上に「頑張らなければ」「努力しなければ」と考えなくても、「理想の自分」に変わっていけるのです。


 自己実現をするためには、知識の量を増やしたり、必要な能力を高めたり、人脈を広げたり、苦手を克服したりする必要があります。

 つまり、自分を「理想の自分」に変えていく必要があります。

 そのためには、ホメオスタシスを有効に活用する必要があるのです。


 ホメオスタシスを有効に活用すれば、必要以上に苦労することなく、「理想の自分」になることができます。

 逆に、それを有効に活用できなければ、「理想の自分」になることは、難しくなってしまうのです。